2019年 1月
この度、代表理事に就任いたしました木之瀬隆と申します。
当協会が発足しました2016年から3年になりますが、関係各所の皆様、シーティング議連の先生方と連携し2017年には「シーティング」という言葉も診療報酬のなかにも入りました。しかしながら、医療・福祉の現場では未だ不適切な座位のまま見過ごされている現状が多く、財団の重要性はますます高まってきています。
本財団は車椅子シーティングの普及を目指すため、シーティングの基礎的部分を確立することが現在の使命になります。そのためには、議連との協調、国際シーティング・シンポジウムなどからの情報交換、国内各団体の協調、そしてシーティング技術の科学性促進を図りながら、障がい児者や高齢者の支援を通じて日本全国に等しく効果のあるシーティングを普及していくように進めたいと考えております。特に今年度は事務局機能の強化と合わせて各関連団体との連携・協調を推進していく所存です。
代表理事 木之瀬 隆
経歴
経歴
予定している事業の詳細
掲載日:2016年03月24日
科学性の促進(Science)
- 車椅子シーティングに関する論文賞設置または研究費、発表渡航費の補助、そして開発費の補助など科学性獲得の奨励、そしてそれらの解説。
→車椅子シーティングの科学性を促進すると同時に、国際車椅子シーティングシンポジウム等での発表を促進する目的で、新人への旅費の援助などを実施したいと考えております。また、それら助成の必要事項などを決めていきます。 - 特に現在シーティングが普及していない自動車上、電動車椅子、スポーツそして慢性期や急性期など新規分野開拓に向けてシンポジウム等の開催や情報発信。
→この中で、車椅子シーティングがほとんど行われていない慢性期や急性期の重度者に向けた車椅子シーティングのシンポジウム開催をし、その有効性や必要な車椅子および車椅子シーティングの機能について議論をしていきたいと思います。また、自動車上での車椅子乗車者の安全性に対応すべく、国際標準化機構ISOに参加し、情報収集を来います。
国内諸団体の調整・協調(Cooperation)
- 車椅子や車椅子シーティングに係る医療・福祉、工学、そして製作・供給事業者団体等の連携を目的とした合同シンポジウム開催及び車椅子シーティングのそれら団体の情報収集と発信。
→2017年に関連団体による機器展示や講演会をまとめた合同シンポジウム開催準備をしていきたいと考えております。
海外の関連組織・機関との情報交換(International)
- 国際車椅子シーティング・シンポジウムの日本開催を目指し、その活動を通じての世界標準のシーティングを基本とした専門家教育の提供。
→2016年3月に開催される国際車椅子シーティング・シンポジウムに参加し、同シンポジウム日本開催を打診するとともに、皆様には最新の車椅子シーティングの状況をお知らせいたします。また、来年(2017年)には同シンポジウムから講師を招聘したいと考えております。
政策・制度への提言(Policy)
- 「シーティングで自立支援と介護軽減を実現する議員連盟」を通じての政策の提言などの役割。
→経過をご報告いたします。
上記の事業活動を賛助会員やこの財団の趣旨に興味を持たれている皆様に情報をお伝えするよう、ホームページや車椅子シーティングについてのパンフレットなどの作成を行います。