一般財団法人日本車椅子シーティング財団代表 木之瀬 隆

2023年2月25日(土)に財団事務局セミナー室にて表記セミナーを開催いたしました。参加者は、会場参加者10名、Web参加者30名の合計40名余りの参加者で、セミナーへの関心の高さがうかがえました。

セミナーの目的は医療機関のシーティングの取り組みを共有するためとして、シーティングの取り組みを先進的に進めている医療機関のセラピストに発表して頂きました。2017年に厚生労働省保険局医療課から発出された診療報酬の疑義解釈資料より、疾患別リハビリテーション料に「シーティング」が入り算定が可能になりました。医療機関のリハビリテーションでは、重度障害のある人、実用性歩行能力の低い人も在宅へ帰すことが求められておりシーティングの対応が重要になります。講師は当財団代表理事の木之瀬隆、横浜市立脳卒中・神経脊椎センターのシーティングと課題についてPTの児玉真紀氏、リハビリテーション天草病院のシーティング・チームの歴史としてPTの阿部高家氏でした。以下の写真で内容の一部を報告として紹介します。

(写真1)

(写真2)

写真1はセミナー後半のディスカッション、右から司会の高木憲司氏、阿部高家氏、児玉真紀氏、木之瀬隆氏、になります。

写真2は横浜市立脳卒中センターの車椅子の種類でモジュラー車椅子が170台あるとのことでした。

写真3は横浜市立脳卒中センター患者の入院初期から退院前の立位、座位時間で、歩行能力が高くなるまで安定した座位時間の確保が重要とのことでした。

(写真3) 

(全職員対象の車椅子操作研修)

写真4はリハ天草のシーティング・チームの最盛期。写真5はリハ天草の現在として、「最大限の評価・治療効果とシーティングの融合」としてシーティングに取り組んでいるとのことでした。次の医療機関のシーティングセミナーⅡも企画を準備しています。

(写真4)

(写真5)